低気圧とその種類

気圧の分布を調べる時、天気図上で気圧が周囲より低く、等圧線が丸くまとまっている区域を低気圧(lowまたはcyclone)と言います。普通低気圧が発達すると言うのは、中心示度が深くなり、気圧傾度が大きくなって、その範囲も広くなることをいいます。反対に衰弱するというのは、示度が浅くなったり気圧傾度が弱くなりその範囲も小さくなるということです。風は低気圧の中心に向かって北半球では反時計回りに吹き込みます。単に低気圧といっても種類によって構造や成因なども違い、大別すると温帯低気圧と熱帯低気圧に分けられます。


温帯低気圧

温帯、寒帯を通じて発生し、通常単に低気圧と呼びます。主として前線を伴っているのが特徴です。


熱低気圧

局地的に熱せられて出来るもので、夏季盆地や砂漠の上で下層大気が加熱されてできます。


地形性低気圧

山脈の風下側のようなところにできる低気圧で、このほかにも、大きな低気圧の一部がちぎれたような形で発生する副低気圧やもっと範囲の小さい、トーネード、たつ巻などがあります。また、熱帯洋上に発生する低気圧を熱帯低気圧といい発生地によって台風、ハリケーン、サイクロンなどと呼びます。


日本付近の低気圧

日本付近で低気圧が発生しやすい場所は、台湾北方、土佐沖、伊豆沖、朝鮮元山沖などがあります。このうち特に有名なのは台湾北方に発生する低気圧台湾坊主です。今は差別用語となってしまい東シナ海低気圧と名前が変わりましたが、この低気圧は北側が寒冷な強い東風、南側は温暖な弱い東風の間に波状の流れができ、その上に発生するもので、北東に進むと急激に発達し、春先にかけて、日本近海に風波をおこし、また、太平洋側に大雪を降らせたりします。尚、東に進む時は発達せず、日本との距離も遠くなるので影響は少なくなります。


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